【連載】要注意!意外と多い撥水してしまう土
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バイオゴールドのお客様アンケート等で寄せられた土に関するお困りごと・お悩み、疑問・質問から生まれたコラムです。バイオゴールドの研究開発機関R&Dセンターの研究スタッフ 南田が、皆さまの土いじりライフが今よりもさらに楽しいものになることを願い、土に関するいろいろなことを綴ってまいります。ご参考にしていただけましたら幸いです。
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皆さま、こんにちは。
バイオゴールドR&Dセンターの南田です。
雨やお水やりのお水がスゥーゥっと染み込んでいく様子を見ると、うれしくなりますよね!
でも・・・
雨がたくさん降ったあと、水たまりができていないから水はけOK!水やりOK!と安心していたら、その後の晴れで急に植物がしおれた、なんてことありませんか?
ということで、
連載企画「土いじりが楽しくなるお話」8回目のテーマはこちらです▼
要注意!意外と多い撥水(はっすい)してしまう土
~何度もなんども水やりしても萎れが回復しない原因は!?~
土の排水の良し悪し、そして水の染み込みやすさは土それぞれ。
あまりに乾きが早すぎる様子だったら、水をたくさん含んでいない時に軽く掘って確かめてみてください。もしかして、パッサパサに乾燥しているかもしれません!
水が土の中を通ってゆく道は、土粒の間などの大きな隙間。
その隙間をダーっと流れながら、周りの土粒に水分が吸収されたり空気をひきこんだり、植物の生育に必要な水分酸素が土内に満たされるもの。(下イラスト:右)
ただ、時々流れる道筋が決まってしまってその道しか流れなくなっていたり、周りに染み込むことなく鉢内を通り過ぎていってしまったりしていることがあります。(下イラスト:左)
その場合、土全体に水は染み込んでいないので鉢内は乾燥してカラカラ、たくさんお水やりをしたのにすぐしおれる、なんてことになるんです。
なんとなく、土は水分を保持するもののような気がしますが、実は、撥水する土の素材もあります。
それはなんと、腐葉土やピートモスなどの有機物素材。
これらはしっかり乾燥してしまうと、水をはじき撥水してしまう素材なんです。
保管していた開封済みの腐葉土などが乾燥してしまい、水に馴染みにくくなっているのをご経験されている方もいらっしゃるかもしれません。
(*自然の落ち葉や腐葉土がメインとなっている森林の中の土も、撥水することがあります。)
一方、赤玉土や鹿沼土などの団粒構造になっている土粒は、比較的水に濡れやすく、撥水しにくい性質。
団粒構造設計の「バイオゴールドの土」や「バイオゴールドの土ストレスゼロ」は、パッキングされている状態が乾いている様子でも、水をかければシュウシュウ音を立て水を吸収してゆきます。水はスムーズに通り抜けるし、通り抜けている間に土粒が吸水保水してくれるし、かなり機能性が優れている土なんです。
そして、撥水する有機物素材だけが原因ではないのですが、やっぱり有機物素材が主体になっている土の場合、最初のイラストのように水の通り道ができてしまったり、土全体が濡れないで乾燥してしまったりすることがあります。
流通している軽さを謳う培養土の中には、ピートモスやバーク堆肥のようなものが主体でできている場合が多く、次のようなトラブルも少なくありません。
●植え込み前にパサパサに乾いてしまい、水を馴染ませてからじゃないと使えなくなってしまった。
●植え付け後の水やりが不足して、土が撥水するようになってしまい、植物が水を吸えなくなってしまった。
●フワフワ過ぎて植え込み時に大きな隙間だらけになり、隙間周辺から乾燥が進み、根まで乾いてしまった。
このようなトラブルをかかえたまま、酷暑を迎えると大ダメージにつながります。
なお、同じ培養土を使ったとしても、植え込みの状況や水管理によって、その土の特徴は変わります。土の中に染み込むより土表面を流れてゆきやすくなったり、排水されにくくなったり、部分的に水が溜まってしまったり…
しおれてしまったり、生育が悪くなってしまったり、植物の異変に気づいたら、土の様子も確認してみてください。
[関連製品]
撥水、保水ムラなどの心配がない土を選ぶなら
>>バイオゴールドの土
>>バイオゴールドの土ストレスゼロ
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※この記事は2021年6月24日現在の情報をもとにしています