News
Columns

【連載】大きな鉢は地植えと同じ?植え替え前に地植えと鉢植えの違いを整理しよう!

——-
バイオゴールドのお客様アンケート等で寄せられた土に関するお困りごと・お悩み、疑問・質問から生まれたコラムです。バイオゴールドの研究開発機関R&Dセンターの研究スタッフ 南田が、皆さまの土いじりライフが今よりもさらに楽しいものになることを願い、土に関するいろいろなことを綴ってまいります。ご参考にしていただけましたら幸いです。
——-

皆さま、こんにちは。
バイオゴールドR&Dセンターの南田です。

お庭の植物たちの芽がむくむくと動き出し、ピカピカな葉が展開される時期は、土の中でも根がぐいぐいと伸びています。このような時期は、常緑性の植物たちの植え替えに最適です!

また、外の植物たちだけではなく、お家の中の観葉植物たちにも生長の兆しが見える時期です。もし、新芽が出ないなどちょっと生育がいじけているような子がありましたら、それは根詰まりしている可能性も。
4月・5月は観葉植物たちの植え替えの時期でもありますので、この機会に根を整理して植え替えにチャレンジしてみてはいかがでしょうか!?

ところで、

「大きくなる植物はいっそのことはじめから大きな鉢植えに植えたら、すぐに大きくなるんじゃないの?地植えなら大きくなりやすいし、水やりも楽そう」

と考えたこと、ありませんか?

また、

土なら地面の土も一緒でしょ?庭の土を鉢植えに使おう!」

と思ったことはありませんか?

地植えと鉢植えの土の状態って、そんなに違うんでしょうか。

ということで、
連載企画「土いじりが楽しくなるお話」6回目のテーマはこちらです▼

大きな鉢は地植えと同じ?
植え替え前に地植えと鉢植えの違いを整理しよう!

地植えと鉢植えの大きな違いは排水の状況です。
 
排水機能のわるくない地植えの場合、根周りの水分は基本的にどんどん下層へと流れていったり、より乾燥している方へ移動したり、たぷたぷと有り余るような水分が保持されることは少ないもの。適度な保水具合で根も伸びやすく、根腐れなどもしにくい環境が保たれます。[参照:イラスト左]
 
一方、鉢植えの場合は、鉢の形状にもよりますが、ほぼ鉢穴からしか排水されなかったり、水が溜まりやすい形状をしていたり、地植えに比べれば排水が良い状態にはなりにくいのです。水が適切に抜けずに根回りはいつもびしょびしょだと、根は健全に伸びにくく、ひどい時には酸欠状態で根腐れが引き起こされます。[参照:イラスト右]

そのまま水はけのよくない状態で植えつけてしまった場合、鉢底や根の張っていないところはいつまでたっても水が溜まったまま。根腐れも起こりやすく、根が育ちません。
 
もし、地植えと同じようなイメージで植え付けをするなら、スムーズな排水ができるよう大きな鉢穴を確保し、鉢底石を利用した層を一番下に仕込むなど、排水をよく考えるのが必須です。


「大きな鉢で水やりの手間を減らしたいのよ」という方も、排水の工夫は厳守!
その上で、保水しやすい土を選ぶなどの工夫を組み合わせてみて下さい。
 
また、「庭の土は植物がよく育つから、そのまま鉢土にしてしまおう」というのは、多くの場合、植物たちの理想的な生長を見ることはできません。
 
庭土は、その状態では植物に適した環境を保っていますが、掘って混ぜた時点で、その良い状態は壊れてぐしゃぐしゃに。さらに、地面より排水状態が劣る鉢に入れてしまえば、全く違う環境になっているんです。
 
「土いじりが楽しくなるお話」No.3で説明した根や土の動物たちなどが作り出した空気や水の通り道が破壊されるんです!)
 
一方、鉢土として作られている用土は、鉢に入れて排水や保水などが確保されるように設計されています。つまり、鉢には鉢に合った土を選ぶのがいちばんなのです!
 
もちろん、鉢土も環境に合う、合わないがあったり、手間のことを考えたら大きな鉢でほどほどに育てばOKだったりする場合もあるかと思います。管理や生育具合のお好みに合わせて、土の調整も楽しんでみて下さい!

[関連製品]
■鉢土といったらこれ!《大きいコンテナでも理想的な排水・保水が可能です》
>>バイオゴールドの土ストレスゼロ
 
■地植えに近い自然な土を選ぶならこれ
>>バイオゴールドの土
 

[バックナンバーを読む]

【連載第5回】土は必ずしも必要じゃない!?水耕栽培から考える土の役割

【連載第4回】生物達が「土を豊かにする」ってどういうこと?~土壌の微生物編~

【連載第3回】生物達が「土を豊かにする」ってどういうこと?~土壌の小さな生き物編~

【連載第2回】土壌改良で”土が良くなる”ってどういうこと?

【連載第1回】なぜ土作りはテキストによって言っていることが変わるの?

◆◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆

R&Dセンター研究スタッフの南田の土いじりが楽しくなるコラムは、バイオゴールドのメールマガジンで更新情報をお知らせします。まだご登録をされていない方は、こちらから▼
>>バイオゴールドのメールマガジンご登録ページ

【公式】インスタグラムでも更新情報をお知らせしています。皆様からのフォローお待ちしております▼
>>バイオゴールド【公式】インスタグラムはこちら

◆◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆◆​◆
※この記事は2021年4月20日現在の情報をもとにしています

コラム一覧へ戻る

ARCHIVE

 

FAQ

よくある質問

FAQ
Mail Magazine

Mail Magazine

バイオゴールドメルマガ登録

Contact

お問い合わせ

製品についてお気づきの点や、使い方についてのご質問、
環境にあった土作りについてなど、お気軽にお問い合わせください。


top